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新潟2歳S回顧

8月8日新潟 レパードSで柴田善騎手が
JRA重賞最年長記録(55歳0ヶ月10日)をマーク。

そして先週28日には
小倉サマージャンプ(J GIII)を
熊沢騎手(53歳)が制しました。

この勝利で障害通算254勝として、
星野忍騎手が持つ"障害最多勝"記録に並びました。

大ベテランたちが躍動しています。


まずは新潟2歳Sを振り返りましょう。

セリフォスは勝ちましたが、
まだまだ若さ丸出し。

出遅れ→道中はややズブい
→直線は左へモタれて、内ラチを頼る
→手前を左へ替えてしまう
→ゴール寸前でようやく右手前へ戻す

そんな状況下でも
馬場状態の悪いインを通りながら
32.8秒の末脚を駆使して、
しっかり勝ち切っているんです。

初戦も若さを見せていたので
『今回からハミを替えるかも』
と予測はしていましたが、
やはり"リングハミ"にチェンジ。

私は見逃しませんよ(笑)

ハミを替えた効果が今イチでも
結果を出すあたり、
底知れぬ強さを感じます。

初戦が"ラスト5F" 57.8秒
新潟2歳Sは"ラスト5F" 57.6秒

この数字は非常に優秀です。

人間の"見た目"以上に
長く、鋭い末脚を駆使しています。

決して派手さはないのに、
実際マークしている数字は秀逸。

ひょっとしたら『大物』かもしれませんよ。

2着のアライバルは
1番人気らしくそつのない競馬。

この先も2着、3着が多いタイプになるかもしれません。

現2歳はハービンジャー産駒が元気ですよね。

ハービンジャー産駒が大活躍した時に
種付けされた世代で、
繁殖牝馬の質が高いらしいです。


3着オタルエバーは私の本命◎でした。

パドックは2人引きでしたが、
どっしり落ち着いていて
状態面はパーフェクト。

ハイ、完全に力負けです。

最後は苦しくなり、左へモタれていました。
100%の能力を振り絞っても
セリフォスとアライバルには敵いませんでした。

素直に負けを認めます。

4着コムストックロードは
母ニシノムーンライトと同じで、
3着~5着が多いタイプに育ちそう。

あと10キロ以上、馬体を増やしたいですね。

5着スタニングローズは
スタートで躓いてしまい、
後方の位置取りに…。
32.9秒の末脚を使いましたが、
ここまでが精一杯でした。


次に
キーンランドカップは私の本命◎
レイハリアが勝ちました。
いやぁ勝ってくれました。

ロケットスタートを決め、絶好位インを追走。

花丸満点、完璧な競馬でしたが、
ゴール前は絶対に『差された』と思いましたよ。

アタマ差ですが、
ハナ差に近いアタマ差と言えるほどの大接戦。
やはり斤量51キロが大きいですね。

2着エイティーンガールは
パドックで後光が差していましたね。
びっくりするくらいデキが良く見えました。

昨年は重馬場で優勝、
今年は良馬場で僅差の2着。

よほど札幌の水が合うのでしょう。

3着セイウンコウセイは
キャリア39戦、8歳馬で斤量58キロ。

苦手の"右回り"でもしっかり結果を出しました。

大ベテランですが、元気一杯ですね。

9着タイセイアベニールは
上がり3F最速の33.8秒をマーク。
着差は僅か0.4秒。
次走、警戒が必要な馬です。

1番人気のメイケイエールは7着。

52キロでこの失速はちょっと物足りないです。

20キロ増でしたが、まだ細く見えて、
実になっていない印象を受けました。

ガツンと行く気性難を意識しすぎて
調教の負荷が足りなかったのかも。

数字(馬体重)だけ増やして、
中身ができていない状態でしたね。


最後に、先週の競馬の復習です。
【次走への注目馬】
を1頭ピックアップします。

8月28日(土曜)小倉2R 2歳未勝利
【キラーアビリティ】1着

いやぁびっくりしました。
大外を突き抜けて"7馬身差"の圧勝。

「人気通り、まぁ勝つだろうな」
とは思っていましたが、
ここまで強いとは…唖然茫然。

小倉2000mの2歳レコードを更新して
上がり3Fは12.2秒→11.8秒→10.8秒。
とてつもない加速ラップを刻んでいます。

"母の父"コンガリーはアラジ直仔。

アラジは欧州&米国の2歳王者となり
2歳馬ながら同年(1991年)の
欧州年度代表馬に選ばれるという
大快挙を成し遂げた名馬で
『ワンダーホース』とも言われました。

残念ながら
今年7月に亡くなりましたが、
32歳という長寿だったようです。

今、ネットで調べてみたら
母キラーグレイシスも
1700mの米国GIを勝っています。

5頭目の産駒で初めて
ディープインパクトを父に迎えて
一発回答"大物誕生"の予感がします。

ズバリ!重賞級!
この馬は絶対に覚えておきましょう。
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新潟2歳S考察

サニーです。

ひと昔前は数えるほどしかいなかった
1月生まれ、2月生まれの馬ですが、
ここ5、6年で飛躍的に増えました。

2016年 皐月賞で3強を形成した
・サトノダイヤモンド
・マカヒキ
・リオンディーズ
は3頭とも1月生まれ。

3頭の生産者 ノーザンファームは
これで確信したんだと思います。
『1月、2月生まれは有利だ』と。


先週8月22日までの
2歳戦 全データを調べてみますと
やはり1月&2月生まれの勝率は高いですね。

1月生 11勝 勝率12.6%( 87頭出走)
2月生 32勝 勝率 9.9%(322頭出走)
3月生 47勝 勝率 8.6%(549頭出走)
4月生 41勝 勝率 7.8%(525頭出走)
5月生  9勝 勝率 4.5%(200頭出走)
6月生  0勝 勝率 0.0%(  5頭出走)

競馬新聞はもっと"大きな文字"で
"誕生日"を掲載するべきです(笑)


新潟2歳S出走馬をみてみると

スタニングローズ 1月18日生まれ
オタルエバー     2月23日生まれ
クレイドル       2月28日生まれ

の3頭が該当します。

もし迷ったら買い目に入れたいですね。

もう一つ付け加えると
ディープインパクト血統の影響か
中サイズ(460キロ~479キロ)の馬が
46勝、勝率11.0%で第1位。
2位以下を10勝以上も引き離しています。

筋骨隆々のパワー型ではなく、
コントレイルのような細身で
しなやかなタイプがトレンドなのでしょう。


8月29日【日曜・新潟11R】
新潟2歳S

6◎オタルエバー
11○コムストックロード
1▲セリフォス
5△スタニングローズ
2△クレイドル
8△アライバル
3△ウインピクシス

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それでは詳しく見ていきましょう。
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【新潟2歳S】

本命◎はオタルエバーです。

7月27日のコラムで話したように
新馬戦の勝ちっぷりがとにかく凄かった。

幸騎手は一回もステッキを
使っていませんからね。
強目くらいの負荷しかかけていません。

それでいて、残り3Fは33.5秒でまとめています。

"母の父"リダウツチョイスは
デインヒル直仔ですが、
見映えする馬体はそのデインヒル譲りなのかも。

走るフォームもきれいで、
すっかり惚れてしまいました。

もちろん"2月生まれ"も魅力です。

対抗○はコムストックロード。

430キロ台の小柄な牝馬で、
横幅が薄くて、まだまだ馬体はつぼみ。

でも、ド根性娘ですね。
毎レース、一生懸命に走ります。

お母さんのニシノムーンライトも
[6,4,3,17]という立派な競走成績で
凄い頑張り屋さんでした。

この血統の渋太さを支持します。

▲はセリフォス。
中内田厩舎=川田騎手の黄金タッグです。

初戦で負かしたベルクレスタが
次走、未勝利戦で楽勝していますからね。

パドックを見ると、
脚長でスラッとした体型をしています。
坂のない新潟コースに替わって
更に良さが出るかも。

△スタニングローズ
△クレイドルの2頭は
1月生まれ、2月生まれで、
ノーザンファーム生産馬
という共通点もあります。
しっかり馬券は押さえたいですね

スタニングローズの近親には
1998年に当レースを制した
ロサードがいます。
お馴染みの"バラ一族"ですね。

クレイドルはクロフネの牝駒で
完成度が高そうです。

△アライバルは
わざわざルメール騎手が
札幌からくるわけですからね。
この夏、福島・新潟を通じて
初めての遠征ですし、
勝負モードと言えます。

半姉ククナが
新馬勝ち後、未勝利なので、
△評価にしましたが、
力は互角以上だと思います。

△ウインピクシスは
オークス馬 ユーバーレーベンと同じ
ゴールドシップ×ロージズインメイという配合。

420キロ台とは思えないほど
腹構えがどっしりしていて
1800mで勝ち上がったように
スタミナは豊富ですね。

三連系の穴で押さえるべきかと思います。


話は変わりまして
札幌ではキーンランドカップが行われます。

今年"3歳馬"が参戦した重賞競走は
全部で7レースありましたが、

シュネルマイスターが安田記念 3着
ソングラインが関屋記念 3着
ピクシーナイトがCBC賞 2着
札幌記念はソダシが優勝
北九州記念はヨカヨカが優勝
アイビスサマーダッシュはオールアットワンスが優勝

7レース中、6レースで馬券に絡んで、
なんと『3勝』しています。

『斤量』が軽くて
以前より成長曲線が早くなってきている。

"3歳有利"は当然の流れですよね。

キーンランドカップには"3歳馬"
レイハリアとメイケイエールが出走。

この2頭でかなり迷いましたが、
本命◎はレイハリアにします。

前走は単勝83倍という大穴でしたが、
ヨカヨカ、オールアットワンス相手に見事勝利。

斤量51キロなら"狙う価値あり"です。

それでは。


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札幌記念回顧

三浦皇成騎手が8月22日に
JRA 1万回騎乗を達成しました。

デビューから13年5ヵ月22日、
31歳8ヵ月4日での達成は
史上最速、且つ最年少、とのこと。

これは素晴らしい記録なんですが…。

『平場戦ばかりだよな、三浦って』
という声もチラホラ聞かれます。

調べてみると…やはり
4月18日 京葉S以来、約4ヵ月も
"特別戦"は勝っていません。

先週(8月21日、22日)も16鞍騎乗して0勝全敗です。

ちょっと鬱憤がたまっているかもしれませんね。


先週は札幌記念が行われました。

私も鬱憤たまりまくりです(泣)

◎ステイフーリッシュは・・・
ゴールできませんでした。

心房細動だそうです。

お手上げです。
うん。気持ち良く惨敗でした。

勝ったソダシは大外枠でしたが、
とにかく器用で抜群のダッシュ力。

これまで「芝も強いダート馬」と
言い続けてきましたが、
この"突進力"こそソダシの武器です。

"3角先頭"からかなり強気な競馬
押し切りました。

レース当日はかなり風が強く、
『前が止まらない馬場状態だったし、
自信を持って追い出しました』と
吉田隼人騎手もコメントしています。

確かに52キロの斤量は有利でしたが、
ソダシの力を信じた
吉田隼人騎手の作戦勝ちでしょう。


2着のラヴズオンリーユーは
パドックで体が細く見えましたね。

でもそれ以上に
3角の不利が大きかったと思います。

ルメール騎手(サトノセシル)が
強引に内から出てこようとして、
川田将雅騎手がそれをフタをする際、
お互いの馬体が接触。

これで仕掛けが遅れてしまいました。

ちなみにルメール騎手は
1万円の制裁を受けています。

あの接触がなければ、
かなり際どい勝負になっていたはず。


3着ペルシアンナイトは
マイネルウィルトスより
4角で手応え一息に見えましたが、
伸びずバテずでも3着を死守。

3年連続で好走(5着、2着、3着)。

馬体は太目に映りましたが、
札幌との相性の良さでしょうね。


4着マイネルウィルトスは
内々をロスなく回れたとはいえ、
定量戦でこの頑張りは立派。

叩き良化型らしく、上積み大でした。


5着ブラストワンピースは
向正面で一気に動き、見せ場十分。

ハービンジャー産駒は3着、5着と
得意の"洋芝"で大健闘でしたね。


バイオスパークは
大出遅れで競走中止。
オルフェーヴル産駒は本当に難しいです。


話は変わりますが、
小倉では北九州記念が行われました。

勝ったヨカヨカは
熊本県産馬として初のJRA重賞制覇。

いやぁ凄いですね。

前走からメンコを着けて、
しっかりとゲート対策。
フラフラする面があるので、
たぶん今回から
リングハミに替えています。
(TV映像だけなので"たぶん"です。
自信はありませんよ)

陣営の"苦労"が実りましたね。


期待した◎ジャンダルムは
ゲート内で腰を落としてしまい、
痛恨の出遅れ…。

良い脚で追い込んできましたが、
あの位置取りではバッターアウト。

母ビリーヴという
超良血のお坊ちゃんのせいか
意外と繊細なタイプなんです。

福永祐一騎手はテン乗りでした。

4戦連続で騎乗していて
"癖"を掴んでいる荻野極騎手を
そのまま乗せていたならば…。

まぁ"タラレバ"は禁物ですよね。
鬱憤のたまる競馬だったので…。
すいません。


次に、先週の競馬の復習です。
【次走への注目馬】を1頭ピックアップします。


8月22日(日曜)新潟9R 閃光特別
【パラティーノヒル】4着

さぁこれからという時に
前が塞がってしまい、右往左往。

壁、また壁、更に壁、そしてまた壁
といった感じ。

おそらく勝っていたと思います。

丸田恭介騎手もさぞや悔しかったでしょうねぇ。

400キロそこそこの小さな牝馬なので
残り2週となった新潟へ参戦となると
馬体キープが課題となりそうです。

とにかく次走に注目しましょう。

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