2021/08/31
新潟2歳S回顧
8月8日新潟 レパードSで柴田善騎手が
JRA重賞最年長記録(55歳0ヶ月10日)をマーク。
そして先週28日には
小倉サマージャンプ(J GIII)を
熊沢騎手(53歳)が制しました。
この勝利で障害通算254勝として、
星野忍騎手が持つ"障害最多勝"記録に並びました。
大ベテランたちが躍動しています。
まずは新潟2歳Sを振り返りましょう。
セリフォスは勝ちましたが、
まだまだ若さ丸出し。
出遅れ→道中はややズブい
→直線は左へモタれて、内ラチを頼る
→手前を左へ替えてしまう
→ゴール寸前でようやく右手前へ戻す
そんな状況下でも
馬場状態の悪いインを通りながら
32.8秒の末脚を駆使して、
しっかり勝ち切っているんです。
初戦も若さを見せていたので
『今回からハミを替えるかも』
と予測はしていましたが、
やはり"リングハミ"にチェンジ。
私は見逃しませんよ(笑)
ハミを替えた効果が今イチでも
結果を出すあたり、
底知れぬ強さを感じます。
初戦が"ラスト5F" 57.8秒
新潟2歳Sは"ラスト5F" 57.6秒
この数字は非常に優秀です。
人間の"見た目"以上に
長く、鋭い末脚を駆使しています。
決して派手さはないのに、
実際マークしている数字は秀逸。
ひょっとしたら『大物』かもしれませんよ。
2着のアライバルは
1番人気らしくそつのない競馬。
この先も2着、3着が多いタイプになるかもしれません。
現2歳はハービンジャー産駒が元気ですよね。
ハービンジャー産駒が大活躍した時に
種付けされた世代で、
繁殖牝馬の質が高いらしいです。
3着オタルエバーは私の本命◎でした。
パドックは2人引きでしたが、
どっしり落ち着いていて
状態面はパーフェクト。
ハイ、完全に力負けです。
最後は苦しくなり、左へモタれていました。
100%の能力を振り絞っても
セリフォスとアライバルには敵いませんでした。
素直に負けを認めます。
4着コムストックロードは
母ニシノムーンライトと同じで、
3着~5着が多いタイプに育ちそう。
あと10キロ以上、馬体を増やしたいですね。
5着スタニングローズは
スタートで躓いてしまい、
後方の位置取りに…。
32.9秒の末脚を使いましたが、
ここまでが精一杯でした。
次に
キーンランドカップは私の本命◎
レイハリアが勝ちました。
いやぁ勝ってくれました。
ロケットスタートを決め、絶好位インを追走。
花丸満点、完璧な競馬でしたが、
ゴール前は絶対に『差された』と思いましたよ。
アタマ差ですが、
ハナ差に近いアタマ差と言えるほどの大接戦。
やはり斤量51キロが大きいですね。
2着エイティーンガールは
パドックで後光が差していましたね。
びっくりするくらいデキが良く見えました。
昨年は重馬場で優勝、
今年は良馬場で僅差の2着。
よほど札幌の水が合うのでしょう。
3着セイウンコウセイは
キャリア39戦、8歳馬で斤量58キロ。
苦手の"右回り"でもしっかり結果を出しました。
大ベテランですが、元気一杯ですね。
9着タイセイアベニールは
上がり3F最速の33.8秒をマーク。
着差は僅か0.4秒。
次走、警戒が必要な馬です。
1番人気のメイケイエールは7着。
52キロでこの失速はちょっと物足りないです。
20キロ増でしたが、まだ細く見えて、
実になっていない印象を受けました。
ガツンと行く気性難を意識しすぎて
調教の負荷が足りなかったのかも。
数字(馬体重)だけ増やして、
中身ができていない状態でしたね。
最後に、先週の競馬の復習です。
【次走への注目馬】
を1頭ピックアップします。
8月28日(土曜)小倉2R 2歳未勝利
【キラーアビリティ】1着
いやぁびっくりしました。
大外を突き抜けて"7馬身差"の圧勝。
「人気通り、まぁ勝つだろうな」
とは思っていましたが、
ここまで強いとは…唖然茫然。
小倉2000mの2歳レコードを更新して
上がり3Fは12.2秒→11.8秒→10.8秒。
とてつもない加速ラップを刻んでいます。
"母の父"コンガリーはアラジ直仔。
アラジは欧州&米国の2歳王者となり
2歳馬ながら同年(1991年)の
欧州年度代表馬に選ばれるという
大快挙を成し遂げた名馬で
『ワンダーホース』とも言われました。
残念ながら
今年7月に亡くなりましたが、
32歳という長寿だったようです。
今、ネットで調べてみたら
母キラーグレイシスも
1700mの米国GIを勝っています。
5頭目の産駒で初めて
ディープインパクトを父に迎えて
一発回答"大物誕生"の予感がします。
ズバリ!重賞級!
この馬は絶対に覚えておきましょう。