2021/11/30
ジャパンカップ回顧
コントレイルが
見事に引退レース、
引退の花道を飾りました。
8キロ減で
去年のJCと同じ456キロでしたが、
ガレた様子はなく、
キュッと研ぎ澄まされた感じ。
マイルCSを制したグランアレグリアは
過去最高馬体重でしたが、
コントレイルは過去最低タイの数字。
同じ引退レースでも
真逆の"馬体重"となりましたね。
返し馬はしばらく歩いてから
ゆったりゆっくり走らせていました。
硬さはなく、
明らかに去年(JC)以上の気配。
プール併用の効果があり
発馬機内で落ち着き払っていましたね。
完勝でした。
次のステージは"種牡馬"。
母方にファピアノクロスがあり、
ダート馬もたくさん出すと思います。
2着はオーソリティ。
プラス2キロでしたが、
見た目は引き締まっていました。
上積みがありましたね。
手前を替えるのが
下手というか、遅い馬ですが、
残り400mで"右手前"に替えた時には
『この馬が勝つ』と思えたほど。
完璧な位置取り、完璧な追い出し。
ルメール騎手、さすがです。
3着はシャフリヤール。
1コーナーのラチ沿いで
不利を受けましたが、
何とか立て直しました。
(シャドウディーヴァの横山典騎手は
1角で内側に斜行、過怠金50,000円)
直線では
内側からオーソリティ、
外側からコントレイル
に"圧"を受けてひるんでいました。
6キロ減だったようにまだ華奢で
"圧"を跳ね返すパワーがありません。
上体が浮くようなフォームになり、
勝手に"左手前"へ替えていました。
そうなると軸がブレてしまいます。
"心身ともにまだまだ"という印象で
ファイトできませんでした。
4着サンレイポケットは
向正面でスッと最内へ潜り込んで、
距離損なく、上手に乗っています。
あくまでも佐々木の"私感"ですが、
デキそのものは天皇賞秋の方が
良かった気がするんですよね。
今回は若干ですが、
張りが物足りなかったです。
それでも強敵相手に連続4着は立派。
3歳時に骨盤骨折の大怪我をして
1年4ヵ月も休んでいた馬。
苦労人(馬)の頑張りはうれしくなりますよね。
6着のユーバーレーベンは
最後じわじわ伸びていました。
8キロ増でしたが、
全然太くなかったです。
外国馬グランドグローリーとともに
上がり3ハロン34.2秒(2位)を駆使。
順調さを取り戻して変わり身を見せました。
穴で狙った
ユーキャンスマイルは12着でした。
途中からキセキが行ったとはいえ、
1000m通過が62.2秒だと厳しいです。
活気があってデキは良いのですが、
ベストはもう一絞りかもしれません。
でも調教で攻めてしまうと
反動で硬さが出ますし、
調整が難しいタイプかもしれません。
土曜(阪神)に行われた
ラジオNIKKEI杯京都2歳Sにも触れたいと思います。
勝ったのはジャスティンロック。
出遅れましたが、外を追い上げて
渋太い末脚を披露。
リオンディーズ産駒は
気が良すぎて手綱を抑えるのに
苦労することが多いですが、
ジャスティンロックは追われて味があります。
後肢に力をつければ、
スタートも安定するはずです。
近親にホクトベガ(16勝)がいる血統。
芝? ダート? 両刀?
どのように成長するのか?
楽しみです。
2着はビーアストニッシド。
パドックはうるさかったですね。
レースも力んだり、気を抜いたりと
相変わらず乗り難しいです。
でも地力があります。
近親にブルーコンコルド(15勝)がいる血統。
こちらも 芝? ダート? 両刀?
どのように成長するのか?
楽しみです。
3着はフィデル。
私は"この馬が楽勝する"
と思っていたのですが…。
挫跖明けのせいでしょうか?
急ピッチに乗り込んでいましたが、
体の張り、気合乗りは今イチ。
初戦を85点とすると、
今日は55点くらいのデキでしたね。
次走以降の変わり身に期待します。
1番人気のトゥデイイズザデイは6着。
出遅れてしまい、
勝負どころでは不利を受けました。
参考外ですね。
ただ、気になるのは
『池江厩舎』に勢いがない点です。
セントウルSの
ジャンダルムもそうでしたが、
肝心なところで出遅れてしまいます。
3番人気のキャンデセントは9着惨敗。
外へ張って、外へ張って
3コーナーでは躓く不利。
まったく競馬になっていませんね。
とにかく口向きを直さないと駄目です。