2021/12/28
有馬記念回顧
まずは25日(土曜)に行われた
阪神カップから。
グレナディアガーズが外から一気に差し切りました。
Cデムーロの好騎乗もありますが、
1400mだと折り合いを気にせずに乗れます。
『グレナディアガーズは1400ベスト』
これは覚えておきたいですね。
2着のホウオウアマゾンは負けて強しの内容。
馬場の荒れたインからしっかり脚を使っています。
0.3秒差で負けましたが、
馬場状態(外が伸びる馬場)が
相手に有利に働いた分でしょう。
まだ体が水っぽい感じで張りがなく、
後肢(トモからお尻)が甘そうな走り。
完成途上でこの走りは凄いの一言。
来年はGIが見えてきます。
『ホウオウアマゾンはGI級に育つ』
これも覚えておきたいですね。
1番人気ソングラインはどうしたのでしょうか?
少し力みましたが、許容範囲。
ちょっとプッツンキャラなのかもしれません。
阪神コースでは2度目の大惨敗。
『ソングラインは右回り阪神が大嫌い』
これも覚えておきましょう。
第66回 有馬記念はエフフォーリアが
1番人気に応えて快勝。
ピタリ折り合い、
3コーナー手前からは
微妙にルメール=クロノジェネシスを
外からフタして機動力を奪いました。
完璧な騎乗です。
25日に油断騎乗で処罰されましたが、
やはり横山武史は凄い。
パドックは威風堂々、
落ち着き払っていました。
エピファネイア産駒らしく
以前はうるさい面もありましたが、
すっかり大人になりましたね。
腹袋がしっかりして
古馬のような風格が出てきました。
弱点は『爪(ツメ)』と
スポーツ新聞で読みました。
それでもツメが悲鳴を上げる厳冬期に
120点ではなくても90点くらいまで
仕上げることに成功した
ノーザンファーム、鹿戸厩舎の
仕事ぶりは素晴らしいです。
2着はディープボンド。
今年の有馬記念
私の"パドック"順位は
1位 ディープボンド
2位 タイトルホルダー
3位 エフフォーリア
4位 ステラヴェローチェ
5位 アサマノイタズラ
でした。
ディープボンドは毛ヅヤがピカピカ。
どっしり構えていて気配絶好。
2着という結果については
土曜の『考察』で話した通りです。
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意外にも中山2500mは初めてですが、
勝負どころでズブいタイプなので
バッチリ合うような気がします。
阪神大賞典は重馬場で勝ちましたが、
この馬は明らかに大跳びです。
実は良馬場の方が良いタイプかも。
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うん。やっぱり
良馬場の方が良いですよね。
3着クロノジェネシスは
やはり気配は冴えなかったです。
馬体は引き締まって見えましたが、
いつも以上に冬毛が目立ちました。
微妙に外からエフフォーリア、
ステラヴェローチェに被されて
苦しい競馬でしたが、
ラストは根性で伸びてきました。
改めて凄い牝馬です。
半姉ノームコア、
近親にフサイチエアデール、
フサイチリシャールがいる血統。
どんな子供を産むのか、楽しみ一杯です。
4着ステラヴェローチェは
今回からクロス鼻革をやめて、
普通の頭絡にしていましたね。
Mデムーロ騎手の進言でしょうか?
競馬はほぼ完璧。
上位3頭が強かったということ。
まだ本馬場入場の際や
ゲート裏でチャカつく面があるので
課題はそのあたりですかね。
脚元の繋ぎが立っているので
"できればひと雨ほしかった"
というのが本音でしょう。
5着タイトルホルダーは
ペースが流れた分、
苦しくなりましたね。
12キロ増でふっくら見せて、
気合乗りも抜群でしたが、
デキの良さだけでは通用しない相手でした。
ところで…
私の本命◎アサマノイタズラは…
ビリケツ16着でした…。
うん。気持ち良く惨敗でした。
月曜朝に喫茶店で新聞を読んでいたら
田辺騎手の敗戦コメントが
載っていたのでメモしてきました。
『いつもはスイッチを入れると
ガツンとくる馬なのですが…。
こんな手応えだったことは
初めてで…。よく分からない…。
何ともなければ良いのですが…』
なんというか、こう、
モヤモヤしますね。
4走前の皐月賞でも16着とビリ惨敗。
皐月賞、有馬記念の2レースは
"風が強かった"ことぐらいしか共通点が見つかりません。
確か、母ハイタッチクイーンも
引退レースは最下位ビリでした。
馬券を買っていたので
なぜか覚えています(笑)
今日はかなり右へモタれていました。
気分が乗らないと
レースを投げてしまうところがあるのかもしれませんね。
28日(火曜)に行われた
ホープフルSの回顧も行いましょう。
優勝はキラーアビリティ。
パドックで"アレッ"と感じて
前走時のパドック映像を見返したら
耳覆い付きメンコを
初めてかぶってきましたね。
かぶって? 着けて?
ちょっと表現が難しいですが、
とにかく"メンコ"をしてきました。
前走はダノンスコーピオン相手に
道中でかなり引っ掛かり、
直線では軸がブレて、クビ差の2着。
今日は折り合いが完璧でした。
"メンコ"でこれだけ変わるのですね。
横山武史騎手はムチを
右から左へ持ち替えることで
しっかり集中させていました。
前任者のミスを
すぐに修正してくるあたり、
只者ではありませんね。
2着はジャスティンパレス。
スラッと脚長の体型。
まだ成長途上の馬体です。
もっと肉をつけたいですよね。
それでいて
このパフォーマンスですから成長が楽しみです。
3着はラーグルフ。
内々の経済コースを完璧に立ち回り
これ以上ない好騎乗でした。
だからこの3着は力負け。
1800mベストのタイプに育ちそうな気がします。
惜しかったのは4着のフィデル。
1コーナーで
コマンドラインと2度、3度接触。
ルメール騎手に内からタックルされていました。
最後はインを突いて伸びてきましたが
1角の不利で位置取りが下がったのが痛い、痛すぎる。
3着はあったでしょう。
5番→8番→13番
の三連単を持っている人は
悔しくて眠れないでしょうね。
うん。私もそうです(泣)
前走時より体が引き締まり、
気配はアップしていましたが、
まだ張りというか、
膨らみが足りない印象です。
体に実が入っていません。
新馬後に一頓挫あった分、
成長が遅れているのでしょうか?
まだメンコやハミなどを色々と試行錯誤している段階。
馬体も気性もお子ちゃまです。
素質はかなり高いので来年に期待ですね。
3番人気サトノヘリオスは13着惨敗。
4コーナーで外へフクれ気味…。
元々乗り難しいタイプですが、
最近、岩田望来騎手の甘さが目立ちます。
ヨレたり、フクれたり、
変に抑えすぎたり…。
まだ重賞を勝てていないのが
何となくわかる気がします。
問題はコマンドラインですね。
国枝厩舎は
レース直前にウッドコースで
5ハロン64.9秒という速いタイムを
一杯に追って出す厩舎でしょうか?
答えは"ノー"です。
馬体が太かったのかしれません。
調教VTRを見ていたら
最後こそ何とか追いつきましたが、
左手前に替えた瞬間、
モタモタして一旦置かれてしまいました。
左手前を駆使する
右回りコースが苦手なのかもしれません。
ゲート内でうるさい素振りを見せて
1コーナでは制御不能になり、
フィデルに体当たりしていました。
精神面も穏やかではなかった様子。
やはり馬体を絞るためとはいえ、
直前の調教をやりすぎたのでしょう。
私はそう思います。
例年通り、相性最悪の金杯は
お休みさせていただき、
シンザン記念考察からスタートします。
暮れはトラックマンの友人と
ひさびさに居酒屋で飲み交わすので
馬券に生きるネタをしっかり仕入れてきます。
馬体の見方はもちろんですが、
メンコや馬具、ハミなどの効果も
しっかり探ってきますね。